Exi-japan Co.,Ltd

施工事例訪問 大阪市天王寺区
親子カフェ Laugh Rough Laugh


  • 建築カタリスト・小松
    豊かな暮らしの実現のためデザインビルドにこだわる。イクシージャパン代表。

  • 今回の施主・Laugh Rough Laughの店長、飯田さん。システムエンジニアのご主人と制作会社を経営するウェブデザイナーでもあります。

  • ウェブデザイナー・みき
    イクシージャパンのサイト制作を担当しています。
    建築はド素人!自宅に大量にある本を減らしたい。
お店のオープンから一年半年。当時を振り返りつつ、今後の展望について伺いました。

きっかけは、クリエイター忘年会

みき
本日は、天王寺区の親子カフェ「Laugh Rough Laugh(ラフラフラフ)」のオーナー店長・飯田さんにお話を伺います。まずイクシージャパンとの出会いからお聞かせください。また発注の決め手になったポイントもお話しいただけますか。
飯田さん
クリエイター忘年会(※1)で隣の席になったのが最初です。
私はグラフィックやウェブのデザインをしています。以前からおつきあいのある「株式会社人間」(※2)という会社のオフィス工事に携わった人であることを知りました。それが、きっかけです。
以前から面白く眺めていた(株)人間さんのオフィスに関わった人なら、私のムリも聞いてくれるのではないかと思って連絡させてもらいました。うちの場合は店舗の改装ですが、何をどういう順序で誰に頼んだらいいのか、いっさい知らなかったんです。

※1:大阪・千日前で開催される200人規模の忘年会。関西圏のクリエイターが集まる。
※2:「面白くて変なことを考えている」をモットーに、ジャンルにとらわれないアイデアをつくる。大阪・本町の制作会社。

小松
忘年会から1年ほど経って連絡をいただいてびっくりしました。
はじめて物件を見に来た時には、すでに物件も決まっていて。
飯田さん
物件を先に見つけるべきか、依頼を先にするべきか当時は何も知らなくて、事前に物件の相談にのってもらえるなんて思ってなかったので。とにかく、物件見つかったし!ということで連絡させてもらいました(笑)

想定しているお客様が住んでそうな立地

みき
四天王寺辺りは以前から良くご存じだったんですか?
飯田さん
自宅は自転車で10分ぐらいのところです。また、この近くのクレオ大阪(※3)で「カフェ開業セミナー」を受講したのがきっかけですね。クレオ大阪は子どもが多く集まる施設で、このあたりには公共施設も近く、比較的経済状態の良さそうな家も結構あって、いわゆる閑静な文教地区ということは前から知っていました。自宅から離れた郊外での開業は自身の負担が増すのでダメだし。総合的に考えると、大阪市内それもこの近辺なら、想定するお客様がいそうな地域だと思いました。

※3:大阪市が男女共同参画社会の実現を目指す拠点として市内5か所に設置した施設。正式名称は市立男女共同参画センター。

飯田さん
セミナーに通いながら旦那さんと楽しんでいたのが「物件探し」です。店舗物件を見て、自分たちのプランにはまるかどうか想像する遊びですが、たまたまここが見つかったんです。ここと奥隣が対になっていて、奥隣は居抜きでそれなりに良い雰囲気でしたが、道路に面していること、子どもの遊び場にできる広さがあることの2点で、こちらに決めました。
小松
道路向かいのファミレスで面談した時には、地域のリサーチもされていて、ビジネスコンセプトも今までにないステキなモノでした。事業計画書もきっちりとつくられていましたよね。
飯田さん
あれはカフェ開業講座の最終段階で作ったものです。
最初は小松さんが相手にしてくれると思わなかったので、できるだけキチンとした書類を持っていこうとしたんですよ。事業計画書もその一つ。だから、ゲンセンも持って行きましたね。
みき
ゲンセンってまさか源泉徴収票ですか…?
飯田さん
そうです。世間の職業別信用度みたいなのでランクの低いウェブデザイナーで、フリーランスで、女性で…。ちゃらちゃらしてるとか、冷やかしと思われないようにと力んでいましたね(笑)
実は不動産屋さんからも内装業者を紹介しますと言われたんですけど、お店のことをよく分かってない人にちょこちょこっと安易にやられたくなかったんです。建築業界からしたらミニ案件かも知れないけど、こっちは命懸けてますから!開店への熱意を理解してくれて、ムリなことも一緒に考えたり相談できることが大切だと思って。小松さんのお話を聞いて信頼できる人だと思ったので頼むことにしました。

ありきたりはNG、抑える所と踏ん張る所でこだわりポイントを貫く

小松
本業であるウェブデザインをしながら新しいビジネスをはじめるだけでも大変なことです。飯田さんの決断力と不安をものともしない覚悟はどこからくるのですか?
飯田さん
あまり考え込まないタイプだからじゃないでしょうか。うまく行く確信がないと動かないタイプではなく、失敗するかもしれないけど、まずやってみようと考えます。うちの旦那さんも同じタイプで、それも大きな要素ですね。私たち夫婦は、長い人生でそれぞれのやりたいことを尊重して、どちらも実現して行こうと考えています。で、今は私のやりたいことをやる時期、このお店を開く時機だと考えたわけです。お店にとって旦那さんはブレーン的な存在ですね。
小松
家具の組み立てや2階の床の塗装など、DIYで強力な助っ人でしたね。
施工費を節約するために、ご主人と一緒にIKEAに買い物に行きましたし。
飯田さん
私は大雑把なのでIKEAの家具が組み上がらなかったりしますけど、そんな時は本当に頼もしく思います(笑)2階の床の塗装はやって良かったです。愛着も持てたし、うちの子どもも参加して喜んでいました。
2階の床は工事が休みの日曜日に塗料や道具を一緒にホームセンターに買いにいってご家族総出でオイルステインをDIY。
みき
どんなプロジェクトもアイデアがすべて実現できるとは限りません。迂回や断念の判断も求められます。計画外の費用が発生することもありますし。今回は階段の付け替えと補強が必要になったのがそれにあたりますね。その辺り、優先度のつけ方についてお聞かせください。
飯田さん
お客様相手の商売の経験がまったくなかったので、どれだけかかるのか本当に判りませんでした。でも予算内で収めるためにありきたりのお店になっちゃうのは考えられませんでした。「デザイン屋の開く店なのに、ありきたりやん」となるとプロジェクトの根幹に係わる問題ですから、小松さんと相談して抑えるところは抑え、追加するところはぐっと踏ん張って追加しました。
小松
クリエイターさんらしいなと思ったのは、問題点があっても説明を聞いた上で即決してくださった所です。家具や什器の選定など、普通はあれもこれもと逡巡するものなんですが、すぐに回答がもらえました。
飯田さん
小松さんにお店のコンセプトや構想をしっかりと理解してもらっていたからだと思います。
こちらが答えやすい形で選択肢を提示してもらっていたのではないでしょうか。
みき
常にコンセプトに照らし合わせて方向性を確認する。デザイナーの思考法が役立ってるのかも知れませんね。そのコンセプトを立てたのもカフェ開業セミナーの受講中ですか?
飯田さん
いいえ。コンセプトはセミナーに通う前にほとんど出来上がってました。セミナーで教えてもらったのはお金を借りる方法とか、事業計画書の書きかたとか、事務系の話が中心ですよ。

母親になって生まれた親子カフェ構想

小松
子ども連れのお母さんが安心してゆっくり寛げるカフェというコンセプトはそのままに、お客様の反応やご希望に合わせて変えるところは変えていってますよね。
はじめは軽食程度だったのにランチを充実させたり、ハンドメイド作家さんの作品を展示販売したりとスピード感をもって柔軟に対応していかれるところが凄いと思います。
飯田さん
変えていかないと生き残れませんよね、客商売ですから。口コミとかSNSで「軽食しかない」とか書かれると、ダイレクトに結果が現れます。お客様の声には真剣に向きあっています。
みき
そもそも、親子カフェをやろうとした出発点は何だったんですか?
飯田さん
やはり自分に子どもができたことですね。母親になって初めて、自分の母親も含めて、母の偉さも忙しさも実感しました。
お風呂入れない、トイレ行けない、ご飯食べられない。一人の人間としての日常が一生できなくなるように思えるキツい時期が1〜2年、誰にもあります。「なぜ周りが助けてくれないんだ」と思ったり「子育ては自分が何とかするしかないんだ」という思いを強烈に持ちました。
子どもが保育園に行く頃には、フリーランスの仕事に復帰するぞと決意しても、土・日は保育園が休園だから動けないとか、別の事情が出てきました。そういう立場に立ったことで、段々とお店の構想が形になったんです。例えば、ママさんのフリーランスが5人ぐらい集まって、子どもの遊ぶ部屋のあるカラオケルームを借りきって、1時間交替で順番に子守をして残りの人は仕事をする。それならみんな安心して半日仕事できるやん!とか…。
実際、オープンしてみると、同じ思いのお母さんがいっぱいいたんだと納得しました。
地下のプレイスペースで子どもさんが遊んでいる間に、2階のカウンター席でお仕事中のマンガ家さん。
小松
親子カフェの構想を固められたのは、どれぐらい前ですか。
飯田さん
小松さんに連絡する半年前ぐらいですかね。
人生というスパンでいえば、親子カフェはそれほど優先順位の高いプランではなかったんですが、先に言った「物件探し」をやっている内にシミュレーションがピタリとはまって状況が動いたんです。シミュレーションしてみると「いけるかも」と思った項目が結構あって、「いけるかも」が「いける」そして「やるなら今!」になったんです。

キャリアを活かした意志疎通の方法

みき
親子カフェというコンセプトから、実体のあるお店に落とし込むにはたくさんの決断点があったと思いますが、お店の見た目、ビジュアル・アイデンティティ(VI)についてもお聞かせください。
飯田さん
VIに関しては細部までは決めていなくて、小松さんや旦那さんとその都度決めて行きましたね。
ただ、いわゆるほっこり系、古民家喫茶みたいにはしないぞ!と思ってたんです。ガラスの透明感を活かした、明るくて大人っぽい感じは実現したいとは思ってはいました。
みき
当初から明るくモダンで子どもを連れて来られる店というイメージは固まっていたんでしょうか?
飯田さん
私自身は可愛い要素を前に出す考えは持っていなくて、黄色をコンセプトカラーにしようと言ってくれたのは小松さんでした。
私は元々ピンクと思っていたのですが、コンセプトカラーに合わせて階段や椅子を黄色にとか提案をいただいて、試行錯誤しているうちにほど良い可愛さと明るさが前面に出てきて、満足できる最終形にたどり着いた、黄色で断然良かった、という感じです。
広報にも使えたし、外のフラッグは交差点や通りを歩いていると目に入るので、「黄色い店」でアピールできてます。
小松
試行錯誤の間も、1階はこんな感じとか画像を貼り付けたスケッチを送っていただきました。
飯田さんの思いが掴みやすかったし、こっちからの提案も出しやすく、私は非常にやりやすいお仕事でした。壁の色の切り替えもネットで見つけた写真をアイデアとしていただいたんですよ。
コンセプトカラーの黄色をキーに様々に色分けされた1階の壁面。
みき
イメージボードですね。意志の疎通を図るため、断片でもいいから思いを提示する。
デザイナーの手法が活きましたね。
飯田さん
職業柄、ネットで情報収集する習慣が身に付いてるからかも。何点かラフ案を出して、クライアントにお気に入りを尋ねて、その理由を掘り下げて確認して、それからフィニッシュを作る。それが一般的だと思ってました(笑)
そうやってやり取りする中で小松さんから提案された施工で、これは違うというのは一つもない。施主の思いを汲んで、思慮の至ってない所を先行してやっていただいたと思っています。
小松
地下と1階の階段の位置が決まっていなかったので、外から見えるように吹き抜けにして、地下1階のボールプールとボルダリングの壁が見えるよう提案させていただいたのは、良い感じに仕上がった!と思っています(笑)
ここは角地でお子さん連れの方も通るし信号待ちの人がお店の前で立ち止まる立地ですから、お店の顔つき自体が広告になります。だから、子ども達が遊んでるのがガラス越しに見えるようにするのはマストでした。
飯田さん
ボルダリングの壁は1階の少し下あたりまで登れて、それより上は飾りなんです。
外からでも覗き込んでくださるとボールプールが見えるので、皆さん覗いて行かれますね。施工の時から興味を引いていたようです。
お店の外から覗き込んだところと、地下から1階を見上げたところ。

つねに新鮮なお店であれ。マンネリ化をいかに防ぐか

小松
オープンして1年半ぐらいになりますね。大変だったことは?
飯田さん
毎日状況が変化しますから、辛いのは常に今、です。一番辛いのは予測がつかないことといえるかもしれませんね。売上が下がってくると、お客様のニーズが捉えられてないのでは?そもそもコンセプトがズレている?まで考える時があります。
小松
イベントもよく催されていますし、家具や遊具の配置も結構入れ替えられて、よくやられているなあと拝見しているのですが。
飯田さん
お店のアップデートに関しては、もっと機敏に動かないと!と思ってるんです。
個人店なんだから、今日の売上を明日に反映するぐらいでないとダメだと思います。
みき
イベント開催のペースは、月1回、あるいは2週間に1回ぐらいですか?
飯田さん
開催ペースは難しい問題で、現在の課題です。イベントを頻繁に行う店という評価を得て成果を上げてきたのですが、回を重ねてゆくと、参加者数も徐々に減ってきている感じがします。やはり飽きることは避けられないと思います。同じ内容を繰り返していたらダメですね。イベントの目新しさも、お店自体の新鮮さも日々下がって行きますから。大きな課題は、やはり、お店の鮮度をどう継続するかではないでしょうか。
それに「Laugh Rough Laugh」は、あくまでも飲食店ですから、まず飲食店としてしっかりしたクオリティーを持ってないといけない。保育要素があるからと甘えて、割り引いて考えてはいけないと常に戒めています。お客様はシビアですよ。
みき
一般の方だと専門の会社に頼むしかない、ロゴや看板、幟が自分で作れる、SNSも使えるし、広告や販促で悩むことはないのではないでしょうか。イベントの告知はSNSが中心ですよね。デザイナー業と同時進行できますね。
飯田さん
チラシや雑誌広告といった、ネット以外の媒体も打っていかないとダメなんでしょうけど、仕事がそっちなもので自然とそうなりますね。予算を大きく食いがちな広報・広告が内部でできることについては、大きなアドバンテージだと思っています。
ところが、いざ自分のお店用となるとデザイナー業と同時はとっても難しい(笑)
今までのキャリアでやってきた、クライアントのチラシやホームページ、販促ツールの考え方で作ってみると思ったほど効果が上がらなくて。自信喪失に陥ります。企業と個人店では「最適なデザイン」も違うということを改めて学びました。
小松
今後の「Laugh Rough Laugh」の展望をお聞かせください。
飯田さん
東京の世田谷に「ほっくる」という親子カフェがあるそうなんです。世田谷では赤ちゃんが産まれたらまず「ほっくる」へ行こう、ってなってるらしくて。すごいですよね。天王寺区で赤ちゃんが産まれたら「Laugh Rough Laugh」へ行こうと思ってもらえる体制作りですかね。お母さんに役立つ情報発信、本当にお母さんのためになる活動を続けられたらいいと思います。
一方では、自分の子どもの成長に合わせてやりたいことも変化します。
今、小学一年生なんですけど、子どもビジネスクリエイター塾をやりたいな、と。アートスクールはある。ビジネスに特化したものはない。
子どもに「何になりたい?」と問わずに、自分には何ができるか?を考える人間になって欲しい。ビジネスにもクリエイティブが必要だと思います。クリエイティブというのは、制作物を作ることではなく考え方だと思っているので、デザイン思考(※4)を身につけて欲しいなと考えています。例えば、佐藤ねじさんの息子さんが家庭内起業した記事(※5)を読んで面白いなと思いました。
サービス(価値)を提供した対価としてお金が支払われることを体験を通じて知る。顧客である父と母は何を求めているのか?と考えることは、単なる商売ではなく相手の気持ちを知るということだし、いい教育ですよね。コミュニケーションスキルが養われるし、他者の気持ちを考えることがマーケティングだと。ああいう形のものが出来ないかと考えています。

※4:デザインに必要な思考・手法を利用して、問題を解決する考え方。ユーザー視点での発想や、プロトタイプでの試行錯誤を繰り返す。
※5:「小1起業家 〜900円借金して、コーヒー屋を家庭内起業〜」。家庭内に起業したコーヒー店の経営を通じて、
投資〜起業〜販売〜回収といったお金の流れ、利潤を上げる仕組みを自ら学ばせたプロジェクトのレポートコンテンツ。

これから店を開こうとする方達へ

みき
カフェをやりたい人はたくさんいますが、実際にオープンする方はごく一部です。
そんな立ち止まっている方へのメッセージを。
飯田さん
当店のスタッフにも「カフェやりたいんです」という人、資金も準備できて手続きの相談にも行って、後は自分の勇気だけと言われてる人がいます。思い立ったが吉日ではないですが、やれる時にやらないと出来ないよと言ってます。
これから開店しようと考えている人達には、まず開店までこぎ着ける。それから流れに乗って柔軟にやっていけばいいのでは、と伝えたいです。どこかの会社ではないですが「まず、やってみなはれ」の方がいいのではないでしょうか。
小松
変えることが出来ない人が多いので、迅速に変化していかれるところがえらいなぁと思っています。
飯田さん
お店をやっていると、雑貨置きたいんです、イベントやりたいんですとか、色々な人が集まってくださいます。それにどうぞって応えて、増えて行きました。当初の考えでは「可愛い要素なし」と言っていたけど、要望があれば受け入れてみて反響が良ければ増やす、それが「変えて行ったらええやん」だと思います。
お客様の声が、私のコンセプトを超えてお店を造っていくとも言えるのではないでしょうか。
小松
打ち合わせから施工、開店、いずれの段階でも結構ですので、印象に残っていること、大変だったなと思われることがあれば、もう少しお聞かせいただけますか。
飯田さん
今となっては、物件を決める前に小松さんに見てもらったら良かったかな〜と思いますね(笑)
大抵の人は物件が決まってないのに施工業者さんに相談というのは、気持ちの上で難しいと思います。それに、物件が決まっていなくてもお店の軸になるコンセプトさえ固まっていれば、物件探しから相談できることを知らないんだと思います。私がそうでしたから。
お金の相談に乗ってくれる先、物件選びの相談に乗ってくれる先、工事の相談に乗ってくれる先、それぞれあるのを世間のみんなが知らないだけだと思います。
小松
私たち建築業が、オーナー様の開業プランやコンセプトに応じた物件選びの相談に乗りますと、もっと啓蒙して行かないと行けないですね。お店を造ろうと思ったら一度相談して欲しいですね。 そんな仕組みはどうしたら作れるのかな…?
飯田さん
当店の内装をした人ということで、うちでイベントやったらどうですか(笑)
小松
なるほど!そうですね、施工の見本にもなるし(笑)
本日はありがとうございました。

ショップ情報

店名
親子カフェ・Laugh Rough Laugh
住所
大阪府大阪市天王寺区上本町9丁目3-1
オープン
2017年
Web
www.facebook.com/LaughRoughLaugh/

小松のまとめ

様々な制約の中、親子カフェという素晴らしいコンセプトをどう表現するかが課題でした。
大通りの交差点に面した立地を活かし、子どもが思わず入りたくなるような楽しい仕掛けが必要と考えた結果、キーカラーをインパクトのある黄色に、ファサード(建物正面)は道行く人からも見えるよう全面ガラス張りにしました。
お店としては1階の客席数をもう少し確保すべきでしたが、集客と認知を優先して一部吹き抜けにし、地下のボルダリング壁やボールプールで子どもたちが遊ぶ姿が見えるように設計。
また安全性確保のため階段を架け替え、幅を広げて傾斜角度も緩やかにしました。
階段の架け替えで梁補強などが必要となった分のコスト上昇を抑えるため、塗装は全てオーナーご家族とお友達にDIYで塗っていただき、転落防止の手すりや柵も大工さん製作に。家具や照明はIKEAなどの既製品をフル活用しました。
なによりオーナー様ご自身がデザイナーで、看板や販促物を担当していただけたのはとても助かりました。オープン準備に向けて非常に忙しい中、迅速かつ積極的に協力していただけたので、良いものが出来上がったと思っています。

「さすがオレ!」なポイントを教えてください

大工・トクイさん

工事前の現場調査の時、1F階段の架け替えとB1階段の架け替えを聞いて、少し大変かなと思いました。でも帰りの道中に施工の進め方を考えているうちに段々と頭の中で出来上がり、不安がなくなって行きました。見えない天井裏の梁方向やその梁の架け替え、補強方法は考えれば考える程楽しくなってきます(病気です笑) 。階高の高い階段は良いのですがストリップ階段(※)なので、強度が気になるのと、あとは費用です。
材料が高額になるのは分かっていたので、何か安くできる方法はないかと考え、自ら材料作りすれば思い通りの木柄、長さで出来るのではとチャレンジ! 完成させました。
B1の階段もやりがいがありました、いつもはプレカット(工場加工品)ばかりで、手刻みは久々!楽しませていただきました。
ボルタリングの壁も穴加工からさせていただき、大変勉強になりました。
イクシージャパンさんの仕事って面白くて、よく考えられています。小松さんとは一緒に考えお互いにアイデアを出し合い、最終的にお客様が喜んでいる顔を思い浮かべながら仕事を楽しめるパートナーだと思っています(年取ってボケない限り!)。

※:つま先が当たる部分・蹴込み板がなく向こうが透けて見える階段。今回は採光と安全確保のため透明の板を入れています。