Exi-japan Co.,Ltd

建築カタリストのリノベ・建築よもやま話

コンサルティングはなぜ必要か?

僕はコンサルタントって聞くと、何かあやしいなぁって思ってしまうんです。
具体的に仕事内容を聞いてみても自分の知力の足りなさからか、わかったようなわからないような気分になることが多く、身近な存在になかなかならないのです。

私も経営者なので、それなりに今までコンサルタントと呼ばれる方にはお会いしてきましたし、実際に何人か仕事をお願いしたこともあります。

中には規模も特徴もちがう弊社に大手企業の成功事例をそのままもってきて、横文字ばかりの専門用語を使って「これをすれば集客できます」「売り上げが倍増します」でも最終的にやるのは私ではなくあなただから、失敗してもあなたの責任です。みたいな(笑)

自分は言うだけで何の責任もとらんのかい!責任もとれんやつは何も言うな!って突っ込んでしまったりね…。

当然、本当のコンサルタントってのはそういう人じゃ全くないんですよね。
業界の知識も経験も圧倒的なものがあって、ロジックも人の気持ちも分かった上で、みんなにとって良い方向を導ける人なんですよね。

私も本物のコンサルタントに何度かお会いしたことはありますし、色んな業界に素晴らしいコンサルタントがたくさんいらっしゃるのは知っていますが、まだまだちゃんとコンサルティングできる本物のコンサルタントってのが少ないから、あやしく感じちゃうんですよね。

誤解なきようお伝えしておきますと、コンサルの悪口を言いたいわけではないんですよ。
何より弊社は理念として本気で心豊かな暮らしをつくるために、お客様と共に歩む建築コンサルティング会社を掲げているぐらいですので。

カタチのない商品を扱っていたり、一般には分かりにくい業界だったり。ビジネス環境がいくつかの業界をまたいで多くの人やお金が複雑に絡み合うような難しい場合には、どうしてもコンサルタントが必要だったりします。

いやちょっと違うかな、コンサルタントが必要なのではなく、本当の意味でコンサルティングができる人が必要なんですね。
誰でもそうですが自分のことほどわからないもので、その業界に長くいれば専門知識や技術は深くなるけれど一般の人の感覚や他の業界には疎くなりがちで、いつの間にかガラパゴス化みたいなことになる。

今の不動産、建築業界はまさにそんな状況で業界を横断した知識、経験、ネットワークをもっている人が求められているといえます。
さらに問題なのは業界が分業化され、細分化され、分かりにくくなりすぎた結果、消費者である一般の人に最終的にしわ寄せが来ているということです。

具体的な例をひとつあげてみたいと思います。

建築カタリスト・コマツ

中古物件をローンで買ってリノベーションするとします。
そうすると少なくとも不動産・建築家(デザイナー)・工務店3つの業界をまたぐことになります。

不動産屋さんは物件については教えてくれますが、建築のことは詳しくありません。
建築家は良い空間をつくる図面や提案はできますが、実際の値段はわからないし工事もできません。
工務店は不動産には詳しくないですし、お客様がどのような想いで物件を購入し、何を望み、何を大切にしているかは分からないことがほとんどです。

でも、一般の方が物件を買ってリノベーションをして、自分の空間を手に入れるには全部必要なことなんですね。

最近は全てをワンストップでできることを売りにしているリノベーション会社も出てきていますが、残念ながら社内で分業制もしくは担当制になっており、お客様の価値観や想いを物件内容まで落とし込んだ情報として最初から最後まで本当の意味で共有し活用できているところはほとんどありません。
お客様のデータベースをつくり情報共有をしているだけで、お客様が心から納得できるモノができるほど建築は甘くはありません。

家を購入してそれを自分の空間に仕上げるには不動産から建築まで幅広い横断的な知識が必要。にもかかわらず、それについて学んできた人はほとんどいないというこの現実。

全てを理解している人もいなければ相談できる場所もないのが今の日本の現状なんです。
つまり、今の日本には暮らしや住まいに関することをトータルで相談にのってくれるところが残念ながらほぼありません。

だからこそ、不動産も建築も関係なく、業界を超えた知識や経験を持っているコンサルタントが必要なんです。
不動産や建築は何かを決定するにも選択肢が多く、考え方や価値観によって結果が全く違うものになってしまいます。

プロであるそれぞれの専門家がお客様の暮らしや価値観を理解しわかりやすく説明や提案をしないと、お客様はなかなか決めきれない物事が非常に多いのです。
建物の場合、購入する金額も大きいから誰もが失敗はしたくない。
服や雑貨のように失敗しながら自分のライフスタイルを学ぶなんていうことがなかなかできないのです。
だからいろいろな面での情報やコンサルティングが必要になってくるわけですね。

実際の細かい専門的なことはプロに任せればよいのですが、全体としての大きな流れや本質を理解し自分のゴールをある程度理解しておくのとそうでないのでは、最終的な満足感や納得感に大きな違いが出てきます。

あなたにとっての豊かな暮らしを理解してくれて、一緒に悩み、同じ目線で答えを探してくれる人であれば、それが不動産屋であれ建築家であれ誰でもいいと思います。

建築カタリスト・コマツ

必要性に迫られて自分の実力もわからず目の前の山をいきなり登ろうとするのではなく、一度どこか全体を見渡せる高台に登り自分が登るべき山をきっちりと見定めてから、しかるべき準備をして確実に登頂をすることを家づくりにおいてはオススメします。

もしどうしようもなければ弊社に一度相談してみてください。無料相談を設けています。
何があなたにとっての幸せなのか?本当に家を購入することが必要なのか?
そこから一緒に考えていければと思います。