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建築カタリストのリノベ・建築よもやま話

物件もNo.1でなくOnly 1!

「世界に一つだけの花一人一人違う種を持つ その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい …… No.1にならなくてもいい もともと特別な Only one」
…と現在では音楽の教科書にも載っている有名な歌にもありますが。

人はそれぞれ違いがあって当然で、その違いを認め尊重することが大切です。「そもそも生きているということ」「今この世の中に存在しているということ」ただ、それだけで十分に価値があると私は思っています。
そしてその考えは、建築物(物件)にも当てはまると思っています。

よく皆さんにお伝えしているのですが、建築物は人と同じであると私は思っています。

では何が同じなのか?
人は歳をとったからといって、人としての価値が下がるわけではありません。
また、お金持ちだからといって人間的に価値があるというわけではありませんよね。

まさに物件も同じで、古くなったからといって価値がないということはないですし。駅近で最新設備が備わっていて豪華な建物じゃないから、建物としてダメなんてことはありません。

例えば、見た目が似たような建物であっても、そこに建っている立地条件・周辺環境、建物の築年数・構造・間取り・仕上げ・色、そこに住む人の層など、しっかりと見ていくと実は全然違います。

世の中に同じ人間がいないように、全く一緒の建物なんてものは存在しないのです。

ということは、どんな建物にも必ず違いがあり、他の物件との違いを個性として認め、その物件の魅力として表現できたらどうでしょう?
よく俳優さんでもいますよね。
顔は別に良くないんだけど、なにか味があって存在感のある人。素朴で派手さはないんだけど、清潔感があって魅力的な人。
それを物件に置き換えたらどうでしょうか?

新築ではないけれど、設備もそんなに良くないけれど、木の温もりが感じられて、住んでる人もみんな優しく明るくて、朝は鳥の声で目が覚めるそんな物件なら…?

駅から少し遠いけど、見た目は何も特徴のない普通の物件だけど、清掃や管理が行き届き、部屋から周りの景色が楽しめ、少し足を伸ばせば公園や美術館、図書館がある。そんな物件であればどうですか?

要は考え方であり、切り口なんです。その建物の価値をどう見るか?
考え方、見方次第でいくらでも、その物件の良さを見つけることができます。

建築カタリスト・コマツ

子供と同じと考えるのも良いかもしれませんね。
良いところを見つけて伸ばしてあげる。そうすることで思いもよらないぐらいに成長し、輝くことがあります。

親だからこそ見えないことってあります。近すぎるゆえに見えない。良く知っているがゆえにわからない。そんなことってありませんか?
もし、物件についてお悩みであれば1度お気軽にご連絡ください。